今年3月のダイヤ改正で、東京から九州へ向かう寝台特急が全廃されてしまいます。
↑東京~熊本を走る「はやぶさ」です。
(’08 JR博多駅にて)
あ~、この姿もあと少しで見納め・・・(T_T)
子供の頃、何度となく乗った寝台特急・・・。
あの頃は、大阪から九州へは多くの寝台列車がありました。
「なは」「明星」「あかつき」「彗星」・・・。
大阪発着の九州方面寝台特急は、すでに昨年、全廃されています。
今、東海道・山陽本線を走る九州方面の寝台特急は、東京~熊本・大分を走る「はやぶさ・富士」だけです。
その「はやぶさ・富士」も、この3月のダイヤ改正で廃止となります。
前日の夕方、もしくは夜に始発駅を出発し、寝ている間に移動。
翌朝、目的地に到着というのは、移動時間を上手く使えて良いと思うのですが・・・。
おそらく、ネックになるのは運賃だと思いますね。
寝台特急を利用するには、普通運賃、特急料金に加えて、寝台料金が必要になります。
トータル金額では、かなり割高になります。
今の時代、料金が高いというのは、どうしても敬遠されてしまいますよね・・・。
車両設備にしても、A寝台・B寝台(一部の車両は個室になっていますが・・・。)ともに、カーテン1枚でベッドと通路を隔てるだけのとてもオープンな空間になっています。
私が子供の頃は、まだ当時の利用者に許容されていたこの寝台形式も、今の風潮では、車両内の治安などの関係で受け入れ難いモノになっているのでしょう。
コンパートメントの個室など、パーソナルな空間を求めるニーズが強いことも想像できます。
↑「はやぶさ」の個室B寝台車です。(’08 JR博多駅にて)
加えて、新幹線のスピードアップや運行本数の増加。
飛行機との価格競争など、東京~九州間の交通戦争は激戦区です。
まあ、単純に東京~福岡を移動するには、新幹線か飛行機になってしまいます。
東京駅、博多駅も都心のターミナル駅ですから、交通アクセスも便利です。
飛行機の場合、羽田空港、福岡空港とも、都心から近いですからね。
特に、福岡空港は、地下鉄を使えばJR博多駅までわずか2駅、所要時間5分ほどと、とっても便利な空港です。
羽田空港から福岡空港まで飛行機を利用し、福岡空港から地下鉄orタクシーでJR博多駅まで行き、そこからJR九州の特急で各地へ向かえば、何も寝台特急を利用するまでもなく・・・。
(福岡県内、佐賀県、長崎県方面へはアクセスが非常に便利です。)
↑博多~佐世保行き特急「みどり」です。(’08 JR博多駅にて)
博多~長崎・佐世保の「かもめ」「みどり」、博多~熊本・八代中央への「リレーつばめ」「有明」などの特急は、ひっきりなしにホームへ入線してきます。
来年の平成22年には、建設中の博多~新八代間が完成。九州新幹線も全通しますので、東京駅~鹿児島中央駅までが1本で繋がります。
すでに、新大阪駅~鹿児島中央駅間では新幹線の直通運転(最短で3時間55分!!)が予定されていますので、大変便利になりますね。
大阪から鹿児島まで片道4時間ということは、2泊3日もあれば、イカ天国・鹿児島へエギングに行けちゃいそうです。(^.^)オカネハ カカリマスガ・・・
鹿児島市まで行かなくても、その手前の出水(いずみ)、串木野(くしきの)、川内(せんだい)あたりでも十分イカはいるかと・・・(^.^)
まあ、これも時代の流れですかね~。
寝台特急には、旅情があります。
電気機関車の汽笛・・・。
出発時のガタンッ!とくる発車ショック・・・。
客車特有のレール音・・・。
これからは、列車での旅を楽しむというコンセプトの「トワイライト・エクスプレス」や「カシオペア」のような寝台列車しか生き残れないのでしょうか??
あ~、寂しいことですなぁ~。(;_;)
↑ここでサーカスが歌う「ホームタウン急行」をどうぞ。(^.^)
エエですなぁ~。夜行列車で故郷へ帰り、新たな人生をスタートさせる女性のことを歌っています。
私の中では名曲ですよ。(^∇^)
↑同じく「ホームタウン急行」が主題歌のドラマ、「鉄道公安官」のオープニングVer.です。
子供の頃、このドラマが大好きで、これを見て「将来は鉄道公安官になる!」と本気で思っていました。(^.^;