2009年07月14日
『ツール・ド・フランス ピレネー山岳ステージ終了』

ツール・ド・フランスは第9ステージまで進んでいます。
モナコでの第1ステージ、個人タイムトライアルは、大方の予想通り、F・カンチェッラーラ(チームサクソバンク)がトップタイムを叩き出し、総合トップの証、マイヨ・ジョーヌを獲得。
その後、ピレネー山岳ステージの初日まで守り続けました。
13年ぶりに出場している日本人レーサー、新城幸也(Bboxブイグテレコム)と別府史之(スキル・シマノ)も頑張っています。
新城選手は、第2ステージ、ゴール前のスプリント勝負に絡んで、5位入賞を果たし、現地フランスでも驚きの結果になりました。
日本人の活躍を見ていると、うれしいものですね。(^.^)
第4ステージ、モンペリエでのチームタイムトライアル(39km)では、アスタナが優勝。
優勝したアスタナと、3位のチームサクソバンクのタイム差は40秒。
マイヨ・ジョーヌのカンチェッラーラと、総合3位のL・アームストロング(アスタナ)の総合のタイム差は40秒・・・!
アームストロングがマイヨ・ジョーヌを獲得か!?・・・と思われましたが、僅差でカンチェッラーラがマイヨ・ジョーヌを守りました。
オフィシャルでは、タイム差が“+0秒”と表記されていましたが、タイムトライアルでは1/100秒まで計測されているので、100分の数秒差でカンチェッラーラがマイヨ・ジョーヌを守ったものと思われます。
その後、フランスから国境を越えて、スペインに入りました。
そして、前半の山場、ピレネー山岳ステージが始まりました。
第7ステージから第9ステージの3つのステージがピレネー山岳ステージとなります。
中でも、第7ステージはバトルが繰り広げられました。(^.^)
第7ステージは、バルセロナ~アンドラ・アルカリスまでの224km。
最後は、標高2240mのアルカリスへ上り切る、頂上ゴールのステージです。
このステージ、優勝したのは新人のB・フェイユ(アグリチュベル)。
レース序盤から逃げグループを形成し、ゴール手前5.8km地点からスパート!
見事、ステージ優勝して、山岳賞の白地に赤の水玉ジャージ、「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」を獲得。
一躍、有名人になりました。
面白かったのは、後続の総合優勝を狙うライバル達の動きです。
決定的なアタックを決めたのは、A・コンタドール(アスタナ)でした。
主要集団から飛び出すと、素晴らしいスピードでゴールまで駆け上がりました。
このアタックのスピードは、スペインが誇る往年の山岳スペシャリスト、P・デルガドを彷彿とさせます。
コンタドールはフェイユに遅れること+3分26秒遅れでゴール。
その後、アームストロングやC・エヴァンス(サイレンス・ロット)、A・シュレック(チームサクソバンク)など、総合優勝を含む主要集団も+3分47秒遅れでゴール。
このステージを終わっての総合順位です。
総合トップのマイヨ・ジョーヌは、R・ノチェンティーニ(AG2R)が獲得。
2位は、コンタドール。(+6秒差)
3位に、アームストロング。(+8秒差)
その後、第8、第9ステージでは、総合優勝争いをするライバル達に動きはなく、この順位をキープしています。
ピレネー山岳ステージを終わって、アスタナ勢が総合上位を占めています。
2位、コンタドール。3位、アームストロング。4位、L・ライプハイマー。5位、A・クレーデン・・・。
この4人は、共にチームのエースとして走れるだけの実力を持っています。
A・シュレックやエヴァンスはタイム差を開けられているので、アルプスでいかに巻き返せるのかがキーポイントになるでしょう。
このまま、アルプスでアスタナ以外のチームが自滅していけば、パリの表彰台は、1~3位をアスタナの選手で独占する可能性もあるかと・・・。
今日から、フランス中部を東へ横断し、一路、ドイツ国境~アルプスを目指します。
次の山岳ステージ、アルプスが楽しみです♪(^.^)
第7ステージ、アルカリスへのゴールの様子は、↓こちらでどうぞ。