2009年06月16日
『キーストン』

キーストンのエギは、玄人(?)のエギンガーには有名なメーカーだと言われます。
(私は玄人ではありませんが・・・f(^^;))
露出度が少ないので、キーストンの名を知らない人もいるとか・・・。
キーストンのエギ、「エギシャープ」は、釣具店でもかなり隅っこに置いてあったりするので、かなり寂しい存在になってますね~。

私がキーストンに惹かれるのは、エギなどの製品を全て日本国内で生産しているというところです。
他メーカーのように、生産コストの安い中国で製品を量産していないところが良いですね。
各種の製品を成形するための“金型”を自社で設計・加工しているところも素晴らしいと思います。
量産品を作る上で、この“金型”はとても重要なウエイトを占めます。
インジェクション型(プラスチック成形型)やブロー成形型(いわゆる飲料水のペットボトルなど、筒型の製品を成形する型)は、構造が複雑で部品点数も多く、とても高価な金型になります。
金型のサイズにもよりますが、金型1個が数百万円なんていうことは普通です。
大量生産のために、大きな金型や同じ金型を複数個用意するとなると、ウン千万規模になるでしょう。(^^;;)
また、フィールドテストや量産ラインでテストをして不具合があったり、デザイン変更となると、金型を溶接して再加工するという手間ヒマが掛かります。
ひとつの製品が出来上がるまでに、相当なコストが必要になる部分ですね。
おそらく、メーカーによっては、金型の生産もコストの安い中国で行なっている場合が多い(・・・というか、中国で生産しているのがほとんどかと・・・??)と思います。
日本のメーカーが金型製作とエギの量産を中国で行なうものですから、そのノウハウを利用して中国人が勝手にエギを生産し、いわゆる、安~い“デフレエギ”として日本に入ってくるワケですね~。
デフレエギの中には、日本メーカーのエギに形が似ているモノもありますし・・・。
中国人が密かにエギ用金型を再製作し、密かに既存のエギ生産ラインに乗せれば、中国で似たようなエギが簡単に作れてしまいますよ。(^^;;)
まあ、日本の技術流出の典型的なパターンです。(;´Д`A ```

そんな中にあって、キーストンのように金型製作から量産までを日本国内で行なっているというのは、コスト面で大変な苦労があることでしょう。
(しかし、自社内での金型製作ということで、外注さんに金型製作を依頼しないという点では、コストを安く抑えられるというメリットもあると思いますが・・・(^.^))
いずれにせよ、国内生産で頑張っているという点が良いですね~。
林釣漁具製作所(ハヤシ)もそうですが、国産エギを作っているメーカーは応援したくなります。(^.^)
キーストンは、某エギング有名ブランドのエギ、エ○マ○を生産しているメーカーとして、水面下で有名でもあります。
確かに、フォルムは似ている(?)ような気がしますね~。(^.^)
エギ以外にも、「潜水板」や「神経締め」も生産しています。
潜水板は、漁師さんがトローリングで使う漁具ですね。
潜水板の後ろにエサを付けて船で引くと、潜水板が左右へヒラヒラとアクションして、エサがまるで生きているかのように泳いで見えます。
(某国営放送の番組で、和歌山の潜水板を使った漁を見たことがあります。)
これを見たら、青物はイチコロでしょうね~。(^.^)
ショアジギングで、この潜水板の小型バージョンを使えるようにすれば面白そうな気もしますが・・・(^.^;
神経締めは、魚を釣り上げた後、魚の鮮度を保つために、魚の脊髄に長い針金のような物を突き刺す魚を〆る道具です。
神経締めをした魚は、すこぶる旨いということですよ。o(^∇^)o
いろいろと見て行くと、キーストンは面白いメーカーだと思いますね。(^∇^)

↑“純”日本製がエエ感じですね。(^.^)